愛は惜しみなく与う②

大人しく悠馬の話を聞いている


「ほな、簡単にいうと、親のせいで仲悪いってことでオッケイ?」


あたしなりに聞いたことを、簡潔にまとめたんだけど、悠馬に少し睨まれる


「そんな簡単にまとめんな」


「だって、部外者やん。あたしら。結局あたしなんか拉致ってんと、2人で話せって感じやん」


金城さんが泉の父親に向けての怒りを、子供である泉にぶつけることは、間違ってる

何約束したかしらんけど…


でも2人の問題じゃないの?


「それに、泉は、こーゆう事するの1番嫌いやで?」


あんまりキレてへんといいけど。
キレてるやろうな

悠馬は少し頭を抱える


「あんたが金城さん好きなんは分かった。北と東の…金城さんと泉の事情も少し分かった」


だいたい把握はできたよ。
でもなんで…



「ほななんで、あんたは助けてって言うの?」



あたしからしたら、今の話聞いてたら、ほっとけばいいと思う。2人に喧嘩させるなり話し合いさせればいいと思う


でも助けてって…なんで?
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