愛は惜しみなく与う②

ええ子なんやろな
ありがとう


「大丈夫。危ないことはしてへんよ。人よりちょっとトラブルに巻き込まれやすい体質なだけや」

「……ほっぺたに傷あるよ?」

「これは、あれや。うん、あれ」


窓から飛び降りた時の傷なんて言えへん。


「猫が、引っ掻いて、困る奴やわ」

あははーーと言ってみると、紗羅ちゃんは猫ちゃんならしょーがないね。と笑ってた


とりあえず


「あ、この家です」


紗羅ちゃんのアパートに着く。
アパートのまわりにも人はいないし、誰かに跡をつけられてもいない。

多分大丈夫



「ほな、家帰ったら戸締りしっかりな!」

「本当にありがとう!またケーキ食べに行くね。あ、あとLINE聞いてもいいかな?」

「うん、もちろん!」



こうしてあたしの携帯に、野郎ども以外の連絡先が登録された


笑顔で別れる


うんうん。ええことした
携帯を見ると時刻は21時半

結構かかったなぁ、こっから家まで歩いてたら22時回る

そして携帯を見ると、たくさんLINEが…
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