愛は惜しみなく与う②

一瞬時が止まる

2人もポカーンと口を開いて泉を見ている


「試着してこい」


あたしにぐいっと水着を押し付けるもんだから、ついつい受け取ってしまった。
いまだに固まるあたし達を無視して、泉は店員さんを呼ぶ


「おまたせしました」


目がハート…いや、なんかもう目からハートビーム出そうなくらいのお姉さんが泉の元へ…



「試着するから。試着室空いてるか?」

「ええ、もちろんです!!!!」


店員さんはあたしの肩を押して、ささ、こちらへ!と笑顔であたしを試着室に突っ込んだ


……え?なにこれ


外で待ってると思ってたのに、水着探してくれてたん?

何も見ずに試着室に押し込まれた

そして自分で手に持つ水着を眺める



泉が渡してきた水着は、白がベースで、水色のレースやフリルのついた可愛い水着。
セパレートの下のパンツは、綺麗な色の上のレースとお揃いの水色。


……可愛いかも



手に取りよく眺めると、とても可愛い

そして胸元も開きすぎず、上品な可愛さだ


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