愛は惜しみなく与う②
「ぼーっとしてたら12時まわってて、新から電話が来て…バイク押して帰ってきた」
「ほんまごめん!もう!起こしてよ!全然気づかへんかったし」
大きなバイクに、あたしを乗せて押して帰るとか、絶対しんどいやん!
あたし何してんの…
「別に重くないし大丈夫だ。それより疲れてるだろ?部屋で寝るんだぞ」
身体を起こし伸びをする泉。
あたしは疲れてへん…泉が疲れてるやろうに
「ありがとうな?次から叩き起こしてな?」
「次があるのかよ」
そう泉は笑う。バイクで寝るのは危ないから、次はダメだと言う
そりゃそうや!バイクで寝るとか、危なすぎる
「バイク降りてからは?マンションまであたし抱えて8階まで来たん?」
「じゃなかったら、どうやって部屋まで来たんだよ」
ですよねーーー
夜でよかった。住人にみられてたら、クスクス噂される!!
そのままソファで寝転んでたら泉も寝てしまったらしい
「あれやで!あたしのこと甘やかしてもええことないで!」