愛は惜しみなく与う②
1人で考えて、もやもやしていた。
杏は突然糸が切れたように眠る時がある。
極度の緊張などから解放されたときに、そうなるんだろうけど…
全部泉がいるとき
「朔?どうしたの?タバコいかないの?」
響がピョコっと顔を出してきた。そうだな。もうテストも終わったし、昼の前にタバコでも…吸うか
廊下を歩いていると、テストから解放されて嬉しそうな奴らと、月曜からのテストに備えて勉強する奴ら
それぞれだ
屋上までの間で響がポツリと言葉を漏らした
「……杏があの女に取られたらどうしよう」
「え?」
立ち止まって振り返ると、下を向く響
杏が取られる?
「女って長谷川か?」
俺の問いにコクリと頷く
そっか……最近響が杏と普通に話せるから、感覚がおかしくなっていた
長谷川…女だもんな
「誰かれ構わず、女ってだけで嫌うのが最低なことだって分かってるんだ。でも…でもやっぱり…俺には無理だ」
制服の裾をギュッと握る響は、泣いてしまうんではないかと心配になる
杏は突然糸が切れたように眠る時がある。
極度の緊張などから解放されたときに、そうなるんだろうけど…
全部泉がいるとき
「朔?どうしたの?タバコいかないの?」
響がピョコっと顔を出してきた。そうだな。もうテストも終わったし、昼の前にタバコでも…吸うか
廊下を歩いていると、テストから解放されて嬉しそうな奴らと、月曜からのテストに備えて勉強する奴ら
それぞれだ
屋上までの間で響がポツリと言葉を漏らした
「……杏があの女に取られたらどうしよう」
「え?」
立ち止まって振り返ると、下を向く響
杏が取られる?
「女って長谷川か?」
俺の問いにコクリと頷く
そっか……最近響が杏と普通に話せるから、感覚がおかしくなっていた
長谷川…女だもんな
「誰かれ構わず、女ってだけで嫌うのが最低なことだって分かってるんだ。でも…でもやっぱり…俺には無理だ」
制服の裾をギュッと握る響は、泣いてしまうんではないかと心配になる