愛は惜しみなく与う②
初動


倉庫についたら、見たことない人が1人、みんなの輪の中に居た。


「あ!杏ちゃんおかえり!」

慧が笑顔で入り口まで来てくれた。

「ただいま!あの人が海斗さん?」

「そうだよ。今みんなで話してたんだ!杏ちゃんもおいでよ」


慧に手を引かれて海斗さんの前まで行く。
海斗さんは海の男!みたいな感じの雰囲気がした。肌も焼けていて、来ているシャツも、はだけまくっている。


「やぁ、杏ちゃんだね?俺は海斗!こいつらの先輩ってとこだ!やっとまともに会えたね」


「はじめまして!杏です。お世話になってます」


ペコリと頭を下げておく
そんなあたしを見て、朔が、お前頭とか下げれるんだ!と冷やかしてきた

いつもなら殴っているけど、今は目の前に海斗さんがいるから控えておく


すると海斗さんは笑顔で


「構わず、しばいていいよ?」


朔を売った
お言葉に甘えて逃げる朔のケツを後ろから軽く蹴っておく


ふむ。いい人そう!


「いやぁこの倉庫に女の子がいるなんて、奇跡としか言いようがないね」

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