愛は惜しみなく与う②

『理由教えな、絶対行く』


とりあえず返信っと

せっかく時間あるし、こっちの情報が集まってくる場所にでも行こうかな


「なぁ!新?ちょっと出掛けへん?」

「え?私ですか?」

「そう!新!」


スコーピオンの情報がなさすぎるし、こうなったら該当インタビューばりに聞き込みするしかない


「えーー杏ちゃん出掛けちゃうの?俺も行く」

「慧は、朔と響に勉強教えたってよ。あと慧きてまた女の子に囲まれるの面倒やし…な!」


新のファンは遠くから静かにきゃーと言うような女の子ばかりだから、楽だ


「いいですが、行きたいところあるんですか?」

「うん!情報屋のところ!」

「…そんな気はしましたが…勝手に行動しないと誓ってくれるんでしたら、連れて行きます」

「はーい!誓います!!」


ピシッと手を挙げたら、何故か新にため息をつかれた。なんで?


「まぁいいですよ。私も今日か明日行こうとしてたんで、一緒に行きましょう」

やりぃ!
こっちでも人脈増やしておかなあかん
< 326 / 419 >

この作品をシェア

pagetop