愛は惜しみなく与う②
「わかった!LINEで全て情報を送る!あと写真もブレたけど撮ってある」
「さすが猫田さん。情報を持ってるのに黙ってるなんて本当に喰えない人ですね」
「だーー!悪かったって!美々ちゃんの裏垢、しっかり教えろよ」
「わかりましたよ」
よし
これで少なくともさっきよりも情報が手に入る。
何か大きな出来事が起こると言った、アンタレスの男
そして杏に絡んできたあの女
調べたら何か出てきそうです
よかった。パソコンを持ってきておいて。
そして泉がホテルの入り口でフリーズしている。
「どうしました?空いてなかったですか?」
「い、いや…ここはビジネスホテルじゃなかったのか?」
……は?
何を今更…
ホテルの上に、あんな紫やピンクの電飾でキラキラと飾ってあるんです。
ビジネスホテルな訳がないじゃないですか
呆れて泉をみると、杏はホテルのキラキラした部屋を見て、派手な部屋と呟いた
待ってください
しんどいかもしれません
そういう目的で入るわけではないとはいえ、この2人とここに来るのはしんどい気がします…