愛は惜しみなく与う②
そして部屋を選んだのか、モニターの下からルームキーがでてくる
「す、すごい!!」
ハイテクや!と目を輝かせる杏に、泉はとても気まずそう
さっきまで震えてたのに
杏は、初めて見たラブホテルに感動して少し元気になりました。
ええ、元気なのは良いことですけど
ラブホテルだと気づいたらどうなることやら
「何かあったら、泉がフォローしてくださいね。私、この件に関しては、パスしますから」
「お願いだから、俺に任せないでくれ…さすがに俺にはキツイ」
「私だって…こんなことなら私帰ったほうがいいですか?」
冗談で泉に言うと、少し顔を赤くした
やめてください。あなたが照れてるところ見たくありません…
「新帰るん?なんか外、土砂降りやで?雨止むまで3人で居ようよ」
………3P
いえ、まぁ、私も健全な男子高校生です。
こんなよく分からない状況なので、せめて自分の心の中だけは、自由にさせてください
507号室
扉を開けるとそこは……
「泉、なんでこの部屋にしたんですか?」