愛は惜しみなく与う②
白とピンクのかわいいお姫様みたいな部屋
そしてコスプレ用の服が目の前に並ぶ
「ほぇーすごい部屋やな」
杏はズンズン入って中を見渡す
泉は入り口に立ったまま
ドンと押して泉を部屋の中に突っ込む。
そしてドアがガチャリと施錠された
これでお金を払わないと外には出れない
「なぁ見て?」
杏は上を見上げる。
何かと泉と2人して上を見上げると、自分と目が合った
「天井鏡になってる!なんでやろ?」
……杏
あなた、こんなピュアな感じだったんですかね?
いや、勝手にイメージするのも失礼ですが、それなりにたくさん経験を積んでいるのかと思っていました。
いや、こういう場所が初めてなだけですかね
もうさっきから脳内で1人で会話してて辛いです
「なぁ、20分くらい寝ていい?寝たら頭整理できると思うねん。今このまま話すとまた気持ち悪くなりそう」
お願い…寝ていい?
そうもう一度訊ねる杏に、泉は近づいて、おやすみと声をかけた
杏はニコリと笑い、おやすみと言って
大きな大きなベッドに身体を預けた