愛は惜しみなく与う②

そして1分後


スースー

寝息が聞こえる
杏が寝るまで、私も泉も一言も声を出さなかった。
そして寝息が聞こえて、安心してその辺のソファに座る


泉も杏から離れてソファに座る

ラブホの部屋のソファで男2人横並び


「何なんですかね、この状況」

「…知るかよ。生殺しだ」


いや、頭を抱えるのやめて貰えますか?私がいなかった、手を出すってことですか?

まぁ好きな女性とこういう場所に来てるんでね。気持ちもわかりますが


その女性は、そうとも知らず、無防備にも爆睡していますが



「杏って処女なんですかね?」


そう訊ねると、食い気味にやめろよ!と泉に怒られました。
いや、普段こんな話できないですし、こんな訳の分からない状況だからこそ、聞いてみようかと…


「で、どう思います?」

「……全くわかんねぇ」

「ですよね。私の予想では、割と経験値高めっていう予想なんですが」

「俺も。キスしても、あんまり動揺もしなかったし、次に会っても普通だし」


……何さらっと言ってるんでしょうか

キスしてもって

したんですか?いつ?

はぁ…
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