愛は惜しみなく与う②
「どうだ?少し気分はマシか?」
「うん。大丈夫」
よいしょとベッドから飛び降りて、杏はこちらに近づく。
そして大きなテレビをみて、これがカラオケ?と首を傾げている
リモコンはしっかり私が確保
これでテレビをつけて、変な映像が流れても困るので…
「なんか嫌な夢見た」
ションボリと下を向く杏に、泉はスッと手を伸ばして、よしよしと抱き寄せる
いやいや、え?
なんかそんな感じでしたっけ?
付き合ってる感じじゃないですか…
「なんの夢だ?まだ怖いか?」
「女の人にな、痴漢されるねん。トラウマなりそう…」
こわかったぁと呟く
泉も少し驚いた顔をしていたが、私は杏が女性に痴漢されたことを泉には言ってません。
なんかもう、もっと過保護になってしまいそうなので…
「なぁ、女の人同士で、おっぱいって触るん?」
泉に抱き寄せられたまま、上目遣いで杏は泉を見る。
いや、上目遣いもわざとではないでしょうけど。必然的にね…
そんな質問をされて、泉は静止