愛は惜しみなく与う②

「お、女同士で?」

「うん。今日トイレでな?触られてん。あんなん女の子同士なら普通なんかな。あたしが女友達少ないから逃げちゃったんかな」


わりと真剣に悩んでるみたいなんで、本当にもう…わたしは知らんぷり…


ずっと黙り込んで泉は、パス!!!と言って少し杏から離れる。
パスされても困るんですが…


「ってかなんか、燃やした?焦げた臭いせーへん?」

コロッといつも通りに変わる。
そして燃えた写真の灰をみて、ありがとうと呟いた。

とりあえず

変な話になる前に、ちゃんと話を進めていきましょう。

杏を呼び、アンタレスと名乗った男の写真があることを告げると、見せてと言う

みて大丈夫なのか?

泉も頷いたから、携帯を杏に差し出すと、携帯が壊れるんじゃないかってくらい、握っていました

笑顔が消え、遠くを見るような目を…していました



「これや、髪の色変わってるけど、間違いない。あたしがゆうてたサトルはこいつ!!!」



やっぱり


ってことは



もうすぐ接触される可能性があると言うことです
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