愛は惜しみなく与う②


「杏?何があっても味方だから。それに俺は、そんな卑怯な奴に負けないから。大丈夫。どこにでも、何をするにも、ついていってやる」


だから、俺に頼れと

杏が望むなら、その望みを言ってくれと



囁く




「泉……あたしと一緒にサトルを探して?」


「あぁ、わかったよ」


「む、昔な?殺すつもりで刺してん」


!!!


「…うん」


「でもな、無理やった。鈴のこと殺したくせに、あいつはまだ生きてる。あたしのこと…また付け回してる。耐えられへんねん」


「そうだな」


「もう、終わりにしたい」


「うん」




「あたしがもし、殺してしまいそうになったら、止めて欲しい」



杏は顔を上げて泉を見てそう言った。
その目は真っ直ぐと泉を見ていた


私はただ静かに呼吸をすることしかできませんでした。この時の空気は、耐えれたものじゃありませんでした





「杏のためなら。俺はなんでもするよ。しっかり守らせてくれ」




烈火の3代目総長蕪木泉は



1人の少女に


身を捧げた



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