愛は惜しみなく与う②
『調べ直しますね。また何かあれば連絡します。それに報告会は、8月に入ってからになる予定ですので。またそれもご連絡しますね』
「うん、わかった。とりあえず今、泉と新と一緒に居るから、話してみるわ」
『ええ…まぁ役に立つとは思えませんが』
「あんたほんま、あたし以外に性格悪いなぁ!」
はぁ、やれやれ
志木は基本、あたし以外には冷たい
『にしても、えらく静かですね?倉庫か家ではないんですか?』
「ん?あぁ…ちょっと雨降ってきてさ。カラオケ?らしき、キラキラしたところに来てる」
さっきからカラオケの機械探してるけど、全く見当たらへんけどな。ふん
そう伝えると電話口の志木の声色が変わる
『キラキラしたところ?』
「え?うん。何よ」
『いえ…ライトアップとかそういう事ですか?』
「ライトアップ?なんやよう分からんけど、色々部屋選べて、なんか入ったで??なんやろな。天井が、鏡になって…ぎゃああ!」
志木が何故か詳しく聞いてくるもんだから、詳しく教えてあげようかと、部屋をぐるりと見渡すと、風呂上りの泉が立っていた