愛は惜しみなく与う②
キャッキャと飛び跳ねていた朔は、何故かカチンコチンに固まる
???
あたしは年齢の割に子どもっぽいと思う。いまだに全てのものに興味津々やし、無邪気な自信がある
けどこう言うとき
朔達は歳下なんやなぁって思う
から、頭を自然とよしよししてしまったんやけど
子供扱いしたから怒った?
調子乗ってた朔が固まるから…
「ごめんって!ついつい」
朔が散らかしたテスト用紙を1、枚1枚拾っていると、視界に少し写っていた、固まってた朔が動いて、あたしの手を少し強引にひく
しゃがんで両手にテスト用紙をもってたもんだから、トンと膝を床についてバランスを崩す
「ちょ、急に引っ張らんといてーや」
パッと顔を上げると目の前に朔の顔が……って
「なんでそんな顔赤いの?」
あたしの目の前にあらわれた朔の顔は、何故か真っ赤
耳まで……
「お、お前が!」
「は?」
あたしは床に膝をついてしゃがみ、朔はヤンキー坐りであたしの片腕を掴んだまま
「わざとか!?」
「何がよ」