愛は惜しみなく与う②
「そーいえば!泉と新から、なんか紙の話聞いたんだろ?大丈夫か?」
「うん、大丈夫やで!」
「女ってなんでそんなことするんだろう」
眉間にシワを寄せて、響はしかめっ面をする。
そうよな、、響にしたら、余計女の子を嫌になる内容やな
「大丈夫!そんな嫌な事にならへんし!」
「え?待って?行くつもりしてるの?」
「うん!なんか周りに危害加えるみたいな事も書いてあったし」
「別に俺たちは大丈夫だよ?何もされてないし、何かされても痛くもないし。ていうかそんな女のために、放課後の時間をさくなよ」
尖った口がそう動く
まぁそうやねんけどな?
これはただただあたしの好奇心や!
「一回呼び出しされてみたかってん」
「へ?」
説明しようとすると、泉と新が教室に戻ってきて、響の方に手を置く
「やめとけ。割と理由バグってる」
響は泉をキョトンとした顔で見ていた。
まぁええや
ちょっと期待しながら最後の授業を終えて、帰り支度をする。
「杏、下で待ってる」
「えーよえーよ!なんか味方につけたみたいやん!大丈夫やから!」