愛は惜しみなく与う②

とりあえず今の話は心に留めておく

冷たい目ね…
あんまり関わってないが、俺は長谷川に対して何も思わない

けど、響が何か思うところがあるのは、嘘をついていないし、警戒はする


人一倍敏感だから


「俺、杏の友達だから、頑張ろうと思ったのに」

「いいよ、無理しなくて」

「でもこのままじゃ、俺はちゃんと働きもできない」

「まぁ、そうだけど。お前は強いから大丈夫だ。あとはもう少し、早く頼ることを心がけろ」


わかったよ。と少し拗ねたような響

本当に響が働けないってなったら、俺が面倒見るけどな

海斗さんだって雇ってくれる


「ねーねー?」

「んー?」

「泉は杏と結婚しないのか?」


ブーーーッ


コンビニで買ったコーヒーを吹き出してしまった。あまりにも突然だったから


「うわ、泉きたねー!」

「うるせぇ、ハンカチ!」

響のポケットからハンカチを奪い口元を拭く。結婚?なんでそんなに飛んだ話になる


「俺さ、杏はすげぇ大好きなんだ!」

「あぁ知ってるよ」

「でも、泉達の好きとはちがうんだ!」
< 398 / 419 >

この作品をシェア

pagetop