愛は惜しみなく与う②
とりあえず今の話は心に留めておく
冷たい目ね…
あんまり関わってないが、俺は長谷川に対して何も思わない
けど、響が何か思うところがあるのは、嘘をついていないし、警戒はする
人一倍敏感だから
「俺、杏の友達だから、頑張ろうと思ったのに」
「いいよ、無理しなくて」
「でもこのままじゃ、俺はちゃんと働きもできない」
「まぁ、そうだけど。お前は強いから大丈夫だ。あとはもう少し、早く頼ることを心がけろ」
わかったよ。と少し拗ねたような響
本当に響が働けないってなったら、俺が面倒見るけどな
海斗さんだって雇ってくれる
「ねーねー?」
「んー?」
「泉は杏と結婚しないのか?」
ブーーーッ
コンビニで買ったコーヒーを吹き出してしまった。あまりにも突然だったから
「うわ、泉きたねー!」
「うるせぇ、ハンカチ!」
響のポケットからハンカチを奪い口元を拭く。結婚?なんでそんなに飛んだ話になる
「俺さ、杏はすげぇ大好きなんだ!」
「あぁ知ってるよ」
「でも、泉達の好きとはちがうんだ!」