愛は惜しみなく与う②


「西のやり方は?」

「酷い。つかまってもおかしくない」

「そうか。なんで俺に言いにきた?」

「……お前のチームなら止めれそうだから」


その答えを聞いて泉は少し満足そうに笑った。
任せとけ。そう言った


キョロキョロしていると、殴りかかってきた男に謝られて、大人しく男達は帰っていった


あたしにはチンプンカンプンやったけど、泉とは話が通じていたみたい


「杏?怪我ない?」

「うん、大丈夫やで?それにしても、なんやったん?」


ドタバタと現れて、そしてサッと消えていった

ほんま何?


「……うーん。とりあえず美容室いこう」


え?あたしの気になるこの気持ちは放置!?

そんなあたしは置いて、泉は予約の時間に間に合わないとぶつぶつ呟いていた


チラリと見てみるが、これは今は教える気なさそう

はぁ。ま、ええか
泉がゆうてくるまで待っとこ


そして2.3分して、お洒落な店の前に辿り着いた


「はい」

そう言って泉が扉を開けてくれたので中に入ると、暑い身体を冷やしてくれる、ヒンヤリとした涼しさを感じれた
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