愛は惜しみなく与う②
少し沈黙の後に新が話し出す
「とても、とても信頼できる情報口の方に、スコーピオンのことを尋ねました」
そう言い自分の携帯を操作する
パッとこちらに画面を向けた。そこには、スコーピオンのことを尋ねた新の文に、少し長めの文が返信されていた
『なぜ新くんがスコーピオンについて知りたがるのかは聞くつもりもない。きっと聞いてしまったら私も巻き込まれる。
まだ後戻りができるなら、今すぐこの件から手を退きなさい。奴らは君が思っている以上に、危険で凶悪な奴らだ。
もしスコーピオンにら足を突っ込んでしまっているのなら、悪い事は言わない。大切な人とは距離を置きなさい。
君なら個人情報を隠すことができるだろう。そうやってひっそりと息を潜めるんだ。
私から言えるのは以上だ。健闘を祈る』
……なんだこれ
目が霞む。この文を読むだけでクラクラとした。
泉はその文を静かに読む
「ちょっと動揺して、すぐに伝えれなかったです。すみません」
新は泉に謝る
だが泉の反応は違っていた
「一旦調べるのは止めよう」