愛は惜しみなく与う②
俺と新達は、距離を置かなければならない。匿ってるのがウチだとバレると厄介だから
落ち着いたら、新に組を潰す計画を手伝わせよう
そう思っていた
そしたら向こうから言ってきたんだ
「2年後、あなたに会いに行きます。あなたのやろうとしている事に、私は力を貸したい。2年で…あなたの横に並べるように努力してきます」
本当に、ぶっ飛んだやつだと思った
新達家族の居場所は、俺は知らされなかった。
遠い場所へ引っ越した
2年後に会いましょう
そう言い残して
親父の組の経営もどんどん悪化してきた。だが、まだその時ではない。
もっと計画を練って、権力を持って挑まなければいけない
あの日から2年後
偶然にも、紅蓮のチームとやり合う事があった
バックの組は潰れたが、チームは残っていた
その抗争の日に
烈火の倉庫にそいつは現れた
「決められた場所ではなく、30分もすれば、紅蓮はこちらへ奇襲をかけてきますよ」
クールな眼鏡をかけて新は倉庫に現れた