愛は惜しみなく与う②
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目がさめると4人があたしをガン見していた
「うわ、なによ」
朔と慧、新に響
4人の顔があたしのことを覗き込んでる。全員顔が近い
あたしが目を開けたのを確認して、よかったーなんて呟いて全員離れた
なによ
「お前、急に、アカンンンン!!!!ってデカイ声で言って、寝息聞こえなくなったんだよ」
朔にベシっと頭をしばかれる
「痛いなぁ!こっち怪我人や、手加減せぇ」
しばかれた頭を抑える。
突然大きな寝言を言ったらしい。
それくらいええやん…
ニコニコ笑ってる慧と響
新が…
「新なんかあった?元気ないけど」
いつもクールやけど、今はクールとかじゃなくて、なんやろ。困った顔してる
あたしの問いかけに、少し驚いた顔をする
「ほらみろ!すぐにバレるって言っただろ。こいつ勘だけは鋭いんだって」
朔にそう言われる。少し馬鹿にされてる気がするのは気のせいか?
そんなあたし達を見て、新はすみませんと頭を下げてきた
いやいや、寝起き早々どうした