愛は惜しみなく与う②

--------

目がさめると4人があたしをガン見していた

「うわ、なによ」

朔と慧、新に響
4人の顔があたしのことを覗き込んでる。全員顔が近い


あたしが目を開けたのを確認して、よかったーなんて呟いて全員離れた

なによ


「お前、急に、アカンンンン!!!!ってデカイ声で言って、寝息聞こえなくなったんだよ」

朔にベシっと頭をしばかれる


「痛いなぁ!こっち怪我人や、手加減せぇ」


しばかれた頭を抑える。
突然大きな寝言を言ったらしい。
それくらいええやん…

ニコニコ笑ってる慧と響
新が…



「新なんかあった?元気ないけど」


いつもクールやけど、今はクールとかじゃなくて、なんやろ。困った顔してる
あたしの問いかけに、少し驚いた顔をする


「ほらみろ!すぐにバレるって言っただろ。こいつ勘だけは鋭いんだって」


朔にそう言われる。少し馬鹿にされてる気がするのは気のせいか?

そんなあたし達を見て、新はすみませんと頭を下げてきた

いやいや、寝起き早々どうした
< 95 / 419 >

この作品をシェア

pagetop