午前三時二分
コーヒーはまだ熱い。
汗は出続ける。
向こうから走ってくる車に照らされた私は、
今どんな面持ちなのだろう。
向こうから走ってくる車に照らされた彼らは、
今どんな気持ちなのだろう。
低い月は雲に隠れ、その雲はとてつもなく速いスピードで去っていった。
私は太陽の影に隠れ、そこから一歩も動こうとしない。
対する彼らは。
ブランコの無い暗い公園のベンチで、
特に何もする事なくコーヒーは持ったまま。
ため息も出ない。
全身から全ての力が抜けていく。
首、脚、腕、心臓、肝臓、脳。
正常に機能していないのはどこだろうか。
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