哀夢(19~20歳編)
旦那との出会い 4/27
振り回す19歳
つまり、旦那さんに
『ダチと飲みに行ってくる!』
と、メールするときは、たいてい、違う男と会っていた。
わたしは付き合うと一途だったが、通常は奔放で自由だった。
で、『哀夢』に書いてあるような出会い方で出会った2人。
当時旦那さん21歳、わたしは19歳。
実家暮らしの彼は、そりゃあたいへんな苦労をして、わたしと付き合ってくれた。
わたしは1人でいるのが嫌いだった。でも、実家にはいたくない。
だから、夕方くらいに旦那さんのところへ行き、夜は送ってもらう。
けれど、すぐには帰らない。車で海岸ベタに行き、お話しをする。彼は仮眠を1時間くらいとり、朝5時から6時にわたしを送る。
わたしは、帰ると彼にメールしながら寝る。彼は仕事をする。…と、また、昼過ぎに起きたわたしが、夕方くらいに来る。彼はまた仕事中にトラックでわたしを拾う。
当時の彼の平均睡眠時間は1〜2時間だったと思う。(あたし最低だな。)
ある日、彼に、パチンコを教わった。
…で、簡単にお金が増える!と勘違いしたわたしは、母ちゃんに、3000円貰ってパチンコに向かう。
彼には、『今日は増えたら行くね!』とメールをした。
ビギナーズラックだろうか。2000円を入れたところで、かかる。
今と違い、玉をドル箱に入れてた時代。またたく間に積み上がるドル箱。
…わたしの3000円は60000円近くになった。
これに気を良くしたわたしは、とんでもないことを彼に持ちかける。
「ねぇ、パチンコで暮らそうよ!寝るとこはさ、車か、勝ったらラブホ行けばいいし…」
結構な間…1~2ヶ月は続いたと思うその生活は、意外な形で終わりを迎える。
その日も普通に車で寝ていた。すると、窓を叩く音。(だれ?)起きようとした時、彼が言った。
「母ちゃん!」
わたしは、とっさにたぬき寝入りを決め込む。
後ろでは、涙声が聞こえていた。
『あんた、今までどこにおったん?心配するやろ?人様の娘さんも連れ回して…』
(へー…泣くんだ…やっぱり……。
ごめんなさい。連れ回してたのあたし…。)
お義母さんは更にヒートアップする。
『向こうの親御さんは知ってるの?ほんとに、こんな事するなんて…情けない…。』
(いや、親知ってるし、容認してますよー!誘拐じゃないっすから…。)
わたしは、そんなことを考えながら、普通の親の元で育った彼を羨ましいと思った。
『とりあえず1回帰ってきなさい!』
「彼女も一緒でいいなら帰る。」
『いいから…帰りなさい!』
(んー…行っていいのかな?まぁ、いいか!彼と一緒にいられたら…。)
わたしは楽観的でいた。お義母さんは優しかった。2人の弟は好きになれなかった。
『ダチと飲みに行ってくる!』
と、メールするときは、たいてい、違う男と会っていた。
わたしは付き合うと一途だったが、通常は奔放で自由だった。
で、『哀夢』に書いてあるような出会い方で出会った2人。
当時旦那さん21歳、わたしは19歳。
実家暮らしの彼は、そりゃあたいへんな苦労をして、わたしと付き合ってくれた。
わたしは1人でいるのが嫌いだった。でも、実家にはいたくない。
だから、夕方くらいに旦那さんのところへ行き、夜は送ってもらう。
けれど、すぐには帰らない。車で海岸ベタに行き、お話しをする。彼は仮眠を1時間くらいとり、朝5時から6時にわたしを送る。
わたしは、帰ると彼にメールしながら寝る。彼は仕事をする。…と、また、昼過ぎに起きたわたしが、夕方くらいに来る。彼はまた仕事中にトラックでわたしを拾う。
当時の彼の平均睡眠時間は1〜2時間だったと思う。(あたし最低だな。)
ある日、彼に、パチンコを教わった。
…で、簡単にお金が増える!と勘違いしたわたしは、母ちゃんに、3000円貰ってパチンコに向かう。
彼には、『今日は増えたら行くね!』とメールをした。
ビギナーズラックだろうか。2000円を入れたところで、かかる。
今と違い、玉をドル箱に入れてた時代。またたく間に積み上がるドル箱。
…わたしの3000円は60000円近くになった。
これに気を良くしたわたしは、とんでもないことを彼に持ちかける。
「ねぇ、パチンコで暮らそうよ!寝るとこはさ、車か、勝ったらラブホ行けばいいし…」
結構な間…1~2ヶ月は続いたと思うその生活は、意外な形で終わりを迎える。
その日も普通に車で寝ていた。すると、窓を叩く音。(だれ?)起きようとした時、彼が言った。
「母ちゃん!」
わたしは、とっさにたぬき寝入りを決め込む。
後ろでは、涙声が聞こえていた。
『あんた、今までどこにおったん?心配するやろ?人様の娘さんも連れ回して…』
(へー…泣くんだ…やっぱり……。
ごめんなさい。連れ回してたのあたし…。)
お義母さんは更にヒートアップする。
『向こうの親御さんは知ってるの?ほんとに、こんな事するなんて…情けない…。』
(いや、親知ってるし、容認してますよー!誘拐じゃないっすから…。)
わたしは、そんなことを考えながら、普通の親の元で育った彼を羨ましいと思った。
『とりあえず1回帰ってきなさい!』
「彼女も一緒でいいなら帰る。」
『いいから…帰りなさい!』
(んー…行っていいのかな?まぁ、いいか!彼と一緒にいられたら…。)
わたしは楽観的でいた。お義母さんは優しかった。2人の弟は好きになれなかった。