ハジマリ
「…さっきの子に告白されて…何度も断ったんだけど、なかなか諦めてくれなくて。」
彼は少し言いにくそうに話し始めた。やっぱり告白シーンだったのか。
「あ〜、えっと…断ったんですか。そうですか。」
私も何と答えていいか分からず、目を泳がせながら言う。
「好きな人がいるって言っても信じてもらえなくて…そんな時に美南ちゃん見つけて、思わず…さ。」
「そ、そうですか…。」
2人の間に微妙な空気が流れる。たまたまその場にいた私を好きな人って事にした訳ですね。
「あっ俺、1一3の横山 浩輔って言います。」
彼は空気を断ち切るかのように突然名前を言い始めた。初めて聞く名前…やっぱり初対面か。彼につられて私も名前を言おうとした。
「私は1一1の……。」
あれ?
そう言えば彼…さっきから私の名前呼んでない?
知り合いじゃ…ないよね…
「何で私の名前…知ってるの?」
「俺、1組の教室によく行くから。前嶋と友達なんだ。」
前嶋君は私の斜め後ろの席だ。確かに昼休みとかよく前嶋君の男友達が1組の教室でご飯食べたりはしゃいでいる。あの男友達の中に横山君もいたんだ。席が近いから横山君の声も聞こえて、それで聞き覚えがあったんだ。
「美南って友達に呼ばれているのを何度も耳にするうちに名前と顔を覚えてしまいました。」
「そ、そうですか。」
お互い、少し照れた表情で目を逸らす。そして再び、微妙な空気と沈黙が続いた。
彼は少し言いにくそうに話し始めた。やっぱり告白シーンだったのか。
「あ〜、えっと…断ったんですか。そうですか。」
私も何と答えていいか分からず、目を泳がせながら言う。
「好きな人がいるって言っても信じてもらえなくて…そんな時に美南ちゃん見つけて、思わず…さ。」
「そ、そうですか…。」
2人の間に微妙な空気が流れる。たまたまその場にいた私を好きな人って事にした訳ですね。
「あっ俺、1一3の横山 浩輔って言います。」
彼は空気を断ち切るかのように突然名前を言い始めた。初めて聞く名前…やっぱり初対面か。彼につられて私も名前を言おうとした。
「私は1一1の……。」
あれ?
そう言えば彼…さっきから私の名前呼んでない?
知り合いじゃ…ないよね…
「何で私の名前…知ってるの?」
「俺、1組の教室によく行くから。前嶋と友達なんだ。」
前嶋君は私の斜め後ろの席だ。確かに昼休みとかよく前嶋君の男友達が1組の教室でご飯食べたりはしゃいでいる。あの男友達の中に横山君もいたんだ。席が近いから横山君の声も聞こえて、それで聞き覚えがあったんだ。
「美南って友達に呼ばれているのを何度も耳にするうちに名前と顔を覚えてしまいました。」
「そ、そうですか。」
お互い、少し照れた表情で目を逸らす。そして再び、微妙な空気と沈黙が続いた。