今夜、桜の木の下
「あ!そう言えば花高祭どうなった?」
花高祭と言うのは花岡高校伝統のイベントで
入学前の1年生を迎えるっていうテーマに沿って
部活紹介をしたり、ちょっとした出店をしたり
ステージで歌やダンスを披露したりするイベント
私はその花高祭の実行委員をしてる
だから少し前から春休み中にクラスの皆と集まってどんな出し物をするのか話し合ってたけど、話し合い始めて直ぐに入院しちゃったから
どのくらい話が進んでるとか私は何も知らなかった
「あーー……実は、さ」
美奈はバツが悪そうな顔をした
「え、何怖い」
「フォークダンスやることになったの、もちろん実行委員もね。まず在校生で体育祭でやってるフォークダンスやって、それから1年生と交流の意味も込めて1年生と簡単なステップを練習しようって」
なんだ、そんな事か
「え?実行委員も?」
「そう、だから練習少しずつ始まってるんだけど、千夜は仕方ないから参加しなくていいと思う」
「えぇなんで、私もやるよ」
「いや、でも普通に考えてそのケガじゃ無理でしょ」
あ、そういう事か.......私がやりたがると思ったからそんな顔したのか.......
「だって1ヶ月で退院出来るんだよ!退院出来たらまだ1週間くらいあるし、もっと早く治ることもあるし!無理だったらやらないし、お願いっ!」
あ、ちょっと盛っちゃった
ちょっとだけ…1ヶ月…だけ…
ま、いっか!出来ないって言うより
練習だけでもやってみたいし!右手は1ヶ月で治るって先生言ってたし!
私は手を合わせたいところだけど
骨折してそれどころじゃないから
布団に頭を突っ込む勢いで頭を下げた
すると美奈は優しく微笑んで
「うーん、一応先生に相談しとく、そこまでやりたいならね」
「ありがとう!」
「あ、でも千夜」
「ん?」
「千夜のママ絶対許してくれないと思うからポロッと言っちゃダメだよ?」
「分かってるって!」
「ほんとかなぁー?千夜は嘘つけないからなぁ」
「ほんとだって!!」
実はたまにぽろっと余計なこと言ってしまう私
美奈はそれを知ってる
美奈は時計を確認して椅子から立ち上がった
「よし、じゃあそろそろ行くね!今日用事あるんだ!それに千夜ママきたらこまるでしょ!」
えええ、早い、寂しい、一緒にいたい
「そんな子犬みたいな目しないでくんない笑」
「だって早いんだもん」
「そんな顔しなくてもすぐ来るから!って似たような事言ったよさっき笑」
美奈は表情がコロコロ変わるから一緒にいてすごく楽しい、笑う美奈を見て
「あ、そうだったね笑」
一緒になって笑った
「じゃあ、行くね!」
「あぁ!ちょっと待って!」
ドアを開けようとした美奈を呼び止めた
「今度はなんですか千夜さん」
「車いす!乗って見送るエレベーターの前まで!」
1回やって見たかった
入院着着て車椅子に乗ってエレベーターまで送るやつ
「えぇ、大丈夫ー?」
「やってみたいの!平気平気!
ベットの足元に置いてあるやつ取って!」
「はいはい」
美奈はやれやれ言いながら私の横に持ってきて
車椅子に乗る手伝いまでしてくれた
「肩つかまって!」
「「せーの」」
息合ってるな私達すぐ乗れたよ
「ふぅー、ありがとう!すんなり乗れた!
本当にお優しいですよね美奈様」
私はにやにやしながら美奈に言った
「やめなさいよ笑」
美奈は本当に優しい、私のお姉ちゃんみたいに
何だかんだで私の面倒臭い性格に
いつも付き合ってくれる
「じゃあ、私車椅子押してみたい!押してもいい?」
「全然いいよ!むしろ嬉しい!」
「よーーし、しゅっぱーつ!」
少しの距離なのにルンルンしてる美奈が可愛くてまた大好きになった
二人でにこにこしながらエレベーターに向かった
花高祭と言うのは花岡高校伝統のイベントで
入学前の1年生を迎えるっていうテーマに沿って
部活紹介をしたり、ちょっとした出店をしたり
ステージで歌やダンスを披露したりするイベント
私はその花高祭の実行委員をしてる
だから少し前から春休み中にクラスの皆と集まってどんな出し物をするのか話し合ってたけど、話し合い始めて直ぐに入院しちゃったから
どのくらい話が進んでるとか私は何も知らなかった
「あーー……実は、さ」
美奈はバツが悪そうな顔をした
「え、何怖い」
「フォークダンスやることになったの、もちろん実行委員もね。まず在校生で体育祭でやってるフォークダンスやって、それから1年生と交流の意味も込めて1年生と簡単なステップを練習しようって」
なんだ、そんな事か
「え?実行委員も?」
「そう、だから練習少しずつ始まってるんだけど、千夜は仕方ないから参加しなくていいと思う」
「えぇなんで、私もやるよ」
「いや、でも普通に考えてそのケガじゃ無理でしょ」
あ、そういう事か.......私がやりたがると思ったからそんな顔したのか.......
「だって1ヶ月で退院出来るんだよ!退院出来たらまだ1週間くらいあるし、もっと早く治ることもあるし!無理だったらやらないし、お願いっ!」
あ、ちょっと盛っちゃった
ちょっとだけ…1ヶ月…だけ…
ま、いっか!出来ないって言うより
練習だけでもやってみたいし!右手は1ヶ月で治るって先生言ってたし!
私は手を合わせたいところだけど
骨折してそれどころじゃないから
布団に頭を突っ込む勢いで頭を下げた
すると美奈は優しく微笑んで
「うーん、一応先生に相談しとく、そこまでやりたいならね」
「ありがとう!」
「あ、でも千夜」
「ん?」
「千夜のママ絶対許してくれないと思うからポロッと言っちゃダメだよ?」
「分かってるって!」
「ほんとかなぁー?千夜は嘘つけないからなぁ」
「ほんとだって!!」
実はたまにぽろっと余計なこと言ってしまう私
美奈はそれを知ってる
美奈は時計を確認して椅子から立ち上がった
「よし、じゃあそろそろ行くね!今日用事あるんだ!それに千夜ママきたらこまるでしょ!」
えええ、早い、寂しい、一緒にいたい
「そんな子犬みたいな目しないでくんない笑」
「だって早いんだもん」
「そんな顔しなくてもすぐ来るから!って似たような事言ったよさっき笑」
美奈は表情がコロコロ変わるから一緒にいてすごく楽しい、笑う美奈を見て
「あ、そうだったね笑」
一緒になって笑った
「じゃあ、行くね!」
「あぁ!ちょっと待って!」
ドアを開けようとした美奈を呼び止めた
「今度はなんですか千夜さん」
「車いす!乗って見送るエレベーターの前まで!」
1回やって見たかった
入院着着て車椅子に乗ってエレベーターまで送るやつ
「えぇ、大丈夫ー?」
「やってみたいの!平気平気!
ベットの足元に置いてあるやつ取って!」
「はいはい」
美奈はやれやれ言いながら私の横に持ってきて
車椅子に乗る手伝いまでしてくれた
「肩つかまって!」
「「せーの」」
息合ってるな私達すぐ乗れたよ
「ふぅー、ありがとう!すんなり乗れた!
本当にお優しいですよね美奈様」
私はにやにやしながら美奈に言った
「やめなさいよ笑」
美奈は本当に優しい、私のお姉ちゃんみたいに
何だかんだで私の面倒臭い性格に
いつも付き合ってくれる
「じゃあ、私車椅子押してみたい!押してもいい?」
「全然いいよ!むしろ嬉しい!」
「よーーし、しゅっぱーつ!」
少しの距離なのにルンルンしてる美奈が可愛くてまた大好きになった
二人でにこにこしながらエレベーターに向かった