エリート御曹司と愛され束縛同居
そもそもここに住み続けていてよいのだろうか。
元々実家が完成したら引っ越すと約束を交わしていた。
実家が完成するのはもうしばらく先にはなるがそれは遠い話ではない。あの頃と関係は変わったとはいえ、そこはけじめをつけなくてよいのかと迷ってしまう。
しかも両親や兄にはこの同居についてまだ報告をしていない。遥さんにはその件も鑑みて挨拶に伺いたいと先日言われたが、即答できていない状態だ。
気持ちを信じていないわけではない。
好きだと、恋人だとはっきり言われた。
遥さんが大好きだし、今はとても幸せだ。
せっかく大好きな人と想いが通じたにもかかわらず、その幸せに全身で浸りきれない。
今の自分は家族の件や向き合うべき事柄を先送りにしてすべてを曖昧にしてしまっている気がする。
過去の恋愛では急激な距離感の変化に悩んだり、気になったりしなかった。ましてや交際を始めてから相手の態度に一喜一憂した記憶もない。
なのにどうして遥さんにはひとつひとつの出来事に心が揺さぶられてしまうのだろう。
……これが本気で誰かを好きになるいうものなのだろうか。
正式に恋人になった報告をした親友にはあれこれ悩みすぎよ、と苦言を呈されたくらいだ。
元々実家が完成したら引っ越すと約束を交わしていた。
実家が完成するのはもうしばらく先にはなるがそれは遠い話ではない。あの頃と関係は変わったとはいえ、そこはけじめをつけなくてよいのかと迷ってしまう。
しかも両親や兄にはこの同居についてまだ報告をしていない。遥さんにはその件も鑑みて挨拶に伺いたいと先日言われたが、即答できていない状態だ。
気持ちを信じていないわけではない。
好きだと、恋人だとはっきり言われた。
遥さんが大好きだし、今はとても幸せだ。
せっかく大好きな人と想いが通じたにもかかわらず、その幸せに全身で浸りきれない。
今の自分は家族の件や向き合うべき事柄を先送りにしてすべてを曖昧にしてしまっている気がする。
過去の恋愛では急激な距離感の変化に悩んだり、気になったりしなかった。ましてや交際を始めてから相手の態度に一喜一憂した記憶もない。
なのにどうして遥さんにはひとつひとつの出来事に心が揺さぶられてしまうのだろう。
……これが本気で誰かを好きになるいうものなのだろうか。
正式に恋人になった報告をした親友にはあれこれ悩みすぎよ、と苦言を呈されたくらいだ。