Who is the Angel of Dealh？

「今度街の方でコンサートをすることが決まったんです。よかったら、ぜひ見に来てください！」

ニアはニコリと笑う。僕も「その日は予定は今のところ入ってないし、行こうかな」と言った。ニアは「ほんとですか！？」と目を輝かせる。

「ニア、そろそろ行かないと遅れる……」

ダイアナがニアの手を引く。今日はミサの日だ。村人たちは教会に集まり、お祈りを捧げる。僕も前までは行っていたけど、村長になったら仕事で忙しくて行けなくなった。まあ、教会にいるとなぜか息が詰まってしまうからラッキーなんだけど……。

「そうだったね、今日はミサの日だ。お喋りはここまでにしよう」

「はい」

少し残念そうにニアは言う。村人はもう丘の上にある教会に行ったようで、道を歩いているのは黒いローブを着たニアとダイアナだけだ。

「もう二人しかいないみたいだね。心配だし、教会の近くまで送っていくよ」

僕がそう言うと、ダイアナは明らかに嫌そうな顔を向けた。しかし、女性二人は心配だ。教会までの道は暗い。