惚れ薬で、君の恋の魔法に。
「惚れ薬」
「は?」
「えっ、いま声に出てた?嘘!嘘だから!取り消し!」
わー、心の声が表に出ちゃったみたい。
……ドキッとして、ちょっぴりワクワクして。
「惚れ薬か……作れるのかな」
「え!?小高、作れるの!?」
「……魔法使いだし?」
おぉー!と歓声をあげて手を叩いてみる。
「作れたら、ちょーだいね」
「……」
ニマニマと言うと、小高は珍しく、そっぽを向いた。
「……どうかな」
「なんで!?」
「なんでって、……」
歯切れ悪く黙り込んでしまって、ごにょごにょと呟く小高。