惚れ薬で、君の恋の魔法に。



♢



「乃依」

名前を呼ぶ度、緊張で声が掠れたり、震えたり。

初めて見た瞬間から、恋に落ちてた。



絶対離したくなくて、ずっと一緒にいたい

……なんて、クサイこと考えちゃったくらいに。



だから、少しでも特別になりたくて……名前呼びなんてなれないことを、してみている。



「体調はどうだ?」

「もうよくなったよ。ありがとう」

よくなったのなら、よかった。安堵の息をこぼす。
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