初夜から始まる夫婦事情~一途な次期社長の溺愛は鎮まらない~
「あっ……」
痛みと疼きで顔をしかめてしまう。
「痛いだろうが、あと少し我慢してくれ」
声を出す代わりに、何度も頷く。
こんな失敗初めてだ。想像以上に出血するし、柊哉さんが居なかったら慌ててどうすればいいのか分からなかったと思う。
彼は洗浄を終え、今度はガーゼで止血をする。
「香子、このままガーゼを抑えてるんだ」
「はい」
返事をした直後、柊哉さんはキッチンから出て行ってしまった。だけど直ぐにコートを手に戻って来た。
「病院に行こう」
「病院に?」
かなりの大事になってしまった。私がぼんやりしていたから……。
「大丈夫、傷はそんなに深くなかったから。念のためだ」
柊哉さんは私を気遣うように言い、コートを羽織らせてくれる。
そのまま私は手ぶらでマンションの駐車場に行き、彼の車で病院に向かった。
痛みと疼きで顔をしかめてしまう。
「痛いだろうが、あと少し我慢してくれ」
声を出す代わりに、何度も頷く。
こんな失敗初めてだ。想像以上に出血するし、柊哉さんが居なかったら慌ててどうすればいいのか分からなかったと思う。
彼は洗浄を終え、今度はガーゼで止血をする。
「香子、このままガーゼを抑えてるんだ」
「はい」
返事をした直後、柊哉さんはキッチンから出て行ってしまった。だけど直ぐにコートを手に戻って来た。
「病院に行こう」
「病院に?」
かなりの大事になってしまった。私がぼんやりしていたから……。
「大丈夫、傷はそんなに深くなかったから。念のためだ」
柊哉さんは私を気遣うように言い、コートを羽織らせてくれる。
そのまま私は手ぶらでマンションの駐車場に行き、彼の車で病院に向かった。