初夜から始まる夫婦事情~一途な次期社長の溺愛は鎮まらない~
柊哉さんが、目で続きを促す。
緊張で声が震えそうになりながら、勇気を出して言葉にした。
「柊哉さんは、私と入籍する前に池田風花さんと付き合っていたんでしょう? 今でも池田さんが好きなの?」
この質問をしたら柊哉さんは絶対に驚くと思っていた。だけど彼はとても落ち着いた様子で答えた。
「付き合っていないし、彼女に対し恋愛感情を持ったことは一度もない」
その答えは私の予想していたものとは、違っていた。
柊哉さんは私を傷つけないように、今の気持ちは誤魔化すかもしれないけど、過去について否定するとは思わなかったから。
でも彼は完全に否定した。
どうして? 本当に池田さんとは何の関係も無かったの?
そんな考えが浮かんだけど、それは違うと思いなおした。
今までの情報から、無関係とはどうしても思えない。
だとすれば、嘘を言うのは私に言いたくないからだ。彼女との関係に触れられたくないのかもしれない。
いつもならこれ以上踏み込めなかった。
相手が拒否しているのに気づきながら、ずけずけと問い質すような真似は私には出来ない。
そのはずなのに、今は譲れなかった。このまま終わるのは嫌だ。
緊張で声が震えそうになりながら、勇気を出して言葉にした。
「柊哉さんは、私と入籍する前に池田風花さんと付き合っていたんでしょう? 今でも池田さんが好きなの?」
この質問をしたら柊哉さんは絶対に驚くと思っていた。だけど彼はとても落ち着いた様子で答えた。
「付き合っていないし、彼女に対し恋愛感情を持ったことは一度もない」
その答えは私の予想していたものとは、違っていた。
柊哉さんは私を傷つけないように、今の気持ちは誤魔化すかもしれないけど、過去について否定するとは思わなかったから。
でも彼は完全に否定した。
どうして? 本当に池田さんとは何の関係も無かったの?
そんな考えが浮かんだけど、それは違うと思いなおした。
今までの情報から、無関係とはどうしても思えない。
だとすれば、嘘を言うのは私に言いたくないからだ。彼女との関係に触れられたくないのかもしれない。
いつもならこれ以上踏み込めなかった。
相手が拒否しているのに気づきながら、ずけずけと問い質すような真似は私には出来ない。
そのはずなのに、今は譲れなかった。このまま終わるのは嫌だ。