初夜から始まる夫婦事情~一途な次期社長の溺愛は鎮まらない~
昨夜は入籍して初めての夜で、会食後そのままホテルに泊まったから流れで一緒に眠ることになった。
結婚した以上当然だと思ったし、柊哉さんもそのつもりのような態度だった。
でも、今夜は?
飲み物を飲んだあと、どうすればいいの?
私から「今夜も一緒に寝ますか?」なんて聞き辛いし、何も言わずに自分の部屋に戻った方がいい?
でもそれも素っ気ない気がする。
「どうかしたのか?」
突っ立ったままの私を訝しんだのか、柊哉さんが声をかけて来た。
彼は早くもミネラルウォーターを飲み終えていた。もうキッチンに用はないだろう。
「いえ、なんでも……何か飲もうと思って」
夫婦の夜の過ごし方について考えてました。なんて、正直に答える勇気はない。
「水でいいか?」
「はい」
柊哉さんは冷蔵庫から、彼が飲んでいたのと同じミネラルウォーターを取り渡してくれた。
「ありがとうございます」
そう言いながら受け取ると、彼は優しく笑った。
「今日は疲れただろ? 早く寝るんだぞ」
「え?」
「おやすみ」
彼は私の頭をぽんと撫でてからキッチンを出て行った。
結婚した以上当然だと思ったし、柊哉さんもそのつもりのような態度だった。
でも、今夜は?
飲み物を飲んだあと、どうすればいいの?
私から「今夜も一緒に寝ますか?」なんて聞き辛いし、何も言わずに自分の部屋に戻った方がいい?
でもそれも素っ気ない気がする。
「どうかしたのか?」
突っ立ったままの私を訝しんだのか、柊哉さんが声をかけて来た。
彼は早くもミネラルウォーターを飲み終えていた。もうキッチンに用はないだろう。
「いえ、なんでも……何か飲もうと思って」
夫婦の夜の過ごし方について考えてました。なんて、正直に答える勇気はない。
「水でいいか?」
「はい」
柊哉さんは冷蔵庫から、彼が飲んでいたのと同じミネラルウォーターを取り渡してくれた。
「ありがとうございます」
そう言いながら受け取ると、彼は優しく笑った。
「今日は疲れただろ? 早く寝るんだぞ」
「え?」
「おやすみ」
彼は私の頭をぽんと撫でてからキッチンを出て行った。