初夜から始まる夫婦事情~一途な次期社長の溺愛は鎮まらない~
いつ眠りに落ちたのか、覚えていない。
気が付くともう朝だった。閉ざされたカーテンの隙間から差し込む光のおかげで、部屋の様子がよく見える。
私はスイートルームに相応しいキングベッドに居り、その隣には夫になったばかりの人が見事な裸の胸を惜しげもなくさらけ出し横たわっていた。
幸い腰より下にはシーツで隠されているけど、すごく刺激的な光景だ。
居たたまれない状況のはずなのに、なぜか目を逸らせない。
端正な横顔をついじっと見つめていると、彼の瞳がゆっくり開き、私は慌てふためいた。
どうしよう。こんな時は何て声をかければいいの?
動揺する私とは対照的に、彼は冷静そのものだった。
ごく自然な動きで私を視界に収める。
「おはよう」
少し掠れた声が妙に色っぽかった。ドキドキしながらなんとか答える。
「お、おはようございます」
彼の視線が私の胸元に移る。毛布で隠していても恥ずかしいんだから、あまり見ないで欲しい。
自分はジロジロ見ていたのを棚に上げて、そんなことを思ってしまう。
「身体は大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
そう答えたものの、昨夜の行為は、初めてだった私の体にはかなりの負担だった。
今でも身体の内に、引き攣るような痛みを感じる。
でも、昨夜抱かれたことは後悔していない。
家の事情で断われない結婚だったとはいえ、最終的に彼と夫婦になると決めたのは自分なのだから。
気が付くともう朝だった。閉ざされたカーテンの隙間から差し込む光のおかげで、部屋の様子がよく見える。
私はスイートルームに相応しいキングベッドに居り、その隣には夫になったばかりの人が見事な裸の胸を惜しげもなくさらけ出し横たわっていた。
幸い腰より下にはシーツで隠されているけど、すごく刺激的な光景だ。
居たたまれない状況のはずなのに、なぜか目を逸らせない。
端正な横顔をついじっと見つめていると、彼の瞳がゆっくり開き、私は慌てふためいた。
どうしよう。こんな時は何て声をかければいいの?
動揺する私とは対照的に、彼は冷静そのものだった。
ごく自然な動きで私を視界に収める。
「おはよう」
少し掠れた声が妙に色っぽかった。ドキドキしながらなんとか答える。
「お、おはようございます」
彼の視線が私の胸元に移る。毛布で隠していても恥ずかしいんだから、あまり見ないで欲しい。
自分はジロジロ見ていたのを棚に上げて、そんなことを思ってしまう。
「身体は大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
そう答えたものの、昨夜の行為は、初めてだった私の体にはかなりの負担だった。
今でも身体の内に、引き攣るような痛みを感じる。
でも、昨夜抱かれたことは後悔していない。
家の事情で断われない結婚だったとはいえ、最終的に彼と夫婦になると決めたのは自分なのだから。