初夜から始まる夫婦事情~一途な次期社長の溺愛は鎮まらない~
それにしても、進藤君って雰囲気が大分変った気がする。
新人の頃の彼はもっと近寄りがたく、同期とはいえ気軽に話しかけられないような人だった。だから私は進藤君とほとんど関わりが無かったのだ。
今の彼は整った顔立ちはそのままだけれど、纏う空気が明るく近寄りやすい。
好青年といった雰囲気だ。
ヘアスタイルが変わったせい? たしか以前はもっと前髪が長くてそのせいか目元が鋭く見えていたっけ。
よく分からないけど、人って変わるものだとしみじみ感じた。
「桐ケ谷は今でも総務部だよな?」
「うん」
「良かった。誰も居なかったから困ってたんだよ」
「総務に用があるの? あ、進藤君もコーヒー飲む?」
私は自分のコーヒーにミルクと砂糖を入れながら聞く。
「お願いしようかな。あと赴任の手続きで聞きたいことがあるんだよ」
「分かった、ちょっと待っていてね」
手早く彼の分のコーヒーを淹れる。
「ミルクとかは?」
「要らない、ありがとう」
進藤君は湯気を立てたコーヒーを受け取ると、直ぐにカップを口に運ぶ。
熱くないのだろうか。柊哉さんも熱々のものが平気だし男の人に猫舌は少ないのかな。
新人の頃の彼はもっと近寄りがたく、同期とはいえ気軽に話しかけられないような人だった。だから私は進藤君とほとんど関わりが無かったのだ。
今の彼は整った顔立ちはそのままだけれど、纏う空気が明るく近寄りやすい。
好青年といった雰囲気だ。
ヘアスタイルが変わったせい? たしか以前はもっと前髪が長くてそのせいか目元が鋭く見えていたっけ。
よく分からないけど、人って変わるものだとしみじみ感じた。
「桐ケ谷は今でも総務部だよな?」
「うん」
「良かった。誰も居なかったから困ってたんだよ」
「総務に用があるの? あ、進藤君もコーヒー飲む?」
私は自分のコーヒーにミルクと砂糖を入れながら聞く。
「お願いしようかな。あと赴任の手続きで聞きたいことがあるんだよ」
「分かった、ちょっと待っていてね」
手早く彼の分のコーヒーを淹れる。
「ミルクとかは?」
「要らない、ありがとう」
進藤君は湯気を立てたコーヒーを受け取ると、直ぐにカップを口に運ぶ。
熱くないのだろうか。柊哉さんも熱々のものが平気だし男の人に猫舌は少ないのかな。