ハジメテ
高校に入学して数ヶ月が経つ。
新しい制服にも慣れ、友達も出来た。
そんな順風満帆な日々を送っている私だが、ひとつだけ気になる事がある。
私の後ろの席の『月城くん』。
窓側一番後ろの席の月城くんは、いつも机にうつ伏せになって寝ている。
ちなみに私は月城くんと会話をした事はない。
「月城くんの髪、サラサラだな。」
晴れた日はよく見えないが、曇りや雨の日に薄っすらと窓に映る月城くんを私は密かに観察していた。
休み時間、
私は友達と話しながらもチラッと窓を見る。月城くんは相変わらず、うつ伏せになって寝ていた。
「また寝てるし。」
私はクスッと笑う。
午後の授業も終わり、私は帰る準備をしながらまた窓を見る。
「あれ?」
既に月城くんの姿はなかった。授業終わりと同時に教室を出たようだ。
私は友達に呼ばれ、鞄を持ち教室を出る。
バスケ部にカッコいい先輩がいる・・という情報を得たので、今日は友達と体育館へ見学に行くことにした。
体育館に行くと、他にも見学している女子生徒達がいた。友達と一緒にカッコいい先輩を探す。
「・・・あっ。」
体育館を見回していると、バスケの練習をしている月城くんを発見した。仲間と楽しそうにバスケをしている。
「月城くん、バスケ部だったんだ。」
教室では寝ている姿しか見てなかったが、バスケをしている月城くんは色んな表情を見せる。なんか新鮮だ。
「月城くんもあんな表情するんだ。初めて見た。」
私は無意識のうちに、月城くんをじぃっと見つめていた。そんな私の視線に気づいたのか、月城くんも私の方を見た。
目が合う2人・・・。
恥ずかしくなって、私は月城くんから思いっきり目を逸らした。
タイミング良く、友達からそろそろ帰ろうと言われたので、私は慌てて体育館を後にする。
「月城くん、変に思わなかったかな。」
その日は家に帰っても、ずっと月城くんの事が頭から離れなかった。
新しい制服にも慣れ、友達も出来た。
そんな順風満帆な日々を送っている私だが、ひとつだけ気になる事がある。
私の後ろの席の『月城くん』。
窓側一番後ろの席の月城くんは、いつも机にうつ伏せになって寝ている。
ちなみに私は月城くんと会話をした事はない。
「月城くんの髪、サラサラだな。」
晴れた日はよく見えないが、曇りや雨の日に薄っすらと窓に映る月城くんを私は密かに観察していた。
休み時間、
私は友達と話しながらもチラッと窓を見る。月城くんは相変わらず、うつ伏せになって寝ていた。
「また寝てるし。」
私はクスッと笑う。
午後の授業も終わり、私は帰る準備をしながらまた窓を見る。
「あれ?」
既に月城くんの姿はなかった。授業終わりと同時に教室を出たようだ。
私は友達に呼ばれ、鞄を持ち教室を出る。
バスケ部にカッコいい先輩がいる・・という情報を得たので、今日は友達と体育館へ見学に行くことにした。
体育館に行くと、他にも見学している女子生徒達がいた。友達と一緒にカッコいい先輩を探す。
「・・・あっ。」
体育館を見回していると、バスケの練習をしている月城くんを発見した。仲間と楽しそうにバスケをしている。
「月城くん、バスケ部だったんだ。」
教室では寝ている姿しか見てなかったが、バスケをしている月城くんは色んな表情を見せる。なんか新鮮だ。
「月城くんもあんな表情するんだ。初めて見た。」
私は無意識のうちに、月城くんをじぃっと見つめていた。そんな私の視線に気づいたのか、月城くんも私の方を見た。
目が合う2人・・・。
恥ずかしくなって、私は月城くんから思いっきり目を逸らした。
タイミング良く、友達からそろそろ帰ろうと言われたので、私は慌てて体育館を後にする。
「月城くん、変に思わなかったかな。」
その日は家に帰っても、ずっと月城くんの事が頭から離れなかった。
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