【放浪恋愛】まりなの日記
【38歳】2011年
3月21日・晴れ
東日本大震災から10日が経過しましたが、日本国内は大震災の惨禍で大きな痛手を被っていた時期でありました。
アタシは、9か月前に松山の友人の家で友人のダンナの家族をどついて家出をしたあと、泉州岸和田のスナックで働いていた時にお世話になったママからの紹介で高松のソープに入店をして、ソープ嬢としての日々を送っていました。
この時期は、東日本大震災の影響で売り上げが大きく落ち込んでいたので、稼ぎも少なかったと思います。
アタシは、自ら望んでやさぐれ女になることを選んだけど、後悔なんてしてへん…
アタシは、こいびとを作って新しい恋を始めてみたいと言う気持ちなんてもうあらへんねん…
アタシは、今まで生きてきた38年の人生を改めて振り返ってみることにした…
アタシは、オカンとオトンが共稼ぎだったけん家に家族みんながそろったことなんぞあらへんかった…
せやけん、ごはんはいつもコンビニの弁当かサンドイッチばかりやった…
たまに温かいものがあっても、アルミニウムの容器のキンレイの鍋焼きうどんしかあらへんかった…
鍋焼きうどんが出来たあと、オカンは『お母さん忙しいから…』と突き放す声でアタシに言うて、アタフタとした表情で家から出て行く…
オカンとオトンは、布施(東大阪市)の親戚の子には愛情たっぷりとかけて、小学校の入学祝などに大量におカネをつぎ込んでばかりいた…
アタシが小学校の時につこてはった赤いランドセルは、近所の家のコがつこてはった完全にボロいランドセルやった…
そのことが気にいらんかったけん、アタシは忘れ物ばかりを繰り返してはったし、授業を勝手に抜け出して学校の外へ遊びに行ったり、勝手に欠席や早退も繰り返してはった…
せやけん、小学校時代はつまらなんだ…
アタシが五つのお正月のことであった…
布施の親戚の家で、親戚のコたちとカルタ取りをしていた時やった…
自分の取りたい札を取られたことに腹を立てて、札を取ったコの顔にカルタを投げつけて、半殺しになるまでどついた上に、家中を暴れ回ってめちゃめちゃにした事件を起こしたった…
この時に、オカンとオトンが仕事先から駆けつけてきて、ひどい泣きっ面になっているをアタシを見てビックリした…
オカンは『まりな、どうしたのよ!?もしかしたら…』と言うてアタシを抱きしめた…
オカンに抱きしめられていた五歳のアタシはワーワー泣くしか他にはなかった…
この時、オカンとオトンはオタオタした表情でこないに言うてはった…
「あんたどないしょー…まりなは善悪の判断もつかんなってもうた…どないしたらええねん?」
「そんなんしらんわ!!オドレこそまりなにこななひどいことをしておいて、よぉクソたわけたことが言えたのぉ!!」
「何言うてまんねん!!そう言うあんたかて、都合が悪くなりそうになったらフライトフライトフライト…あんたこそなんなんねん!!まりなの泣き声はあんたには届かへんのよ!!えらそうなことばかり言わんといてくれるかしら!!」
五歳のアタシは、端でワーワーと泣いていたけど…
オカンとオトンは…
アタシのいる前でののしりあってばかりおったねん…
何なのよ…
オカンとオトンは…
アタシのことなんか、かわいくないと思ってはるのよ…
アタシが五つの時に受けた心の痛手は…
今でも…
心の奥底に…
根深く残ってはるのよ…
アタシは…
オカンとオトンを…
一生呪ってやる!!
東日本大震災から10日が経過しましたが、日本国内は大震災の惨禍で大きな痛手を被っていた時期でありました。
アタシは、9か月前に松山の友人の家で友人のダンナの家族をどついて家出をしたあと、泉州岸和田のスナックで働いていた時にお世話になったママからの紹介で高松のソープに入店をして、ソープ嬢としての日々を送っていました。
この時期は、東日本大震災の影響で売り上げが大きく落ち込んでいたので、稼ぎも少なかったと思います。
アタシは、自ら望んでやさぐれ女になることを選んだけど、後悔なんてしてへん…
アタシは、こいびとを作って新しい恋を始めてみたいと言う気持ちなんてもうあらへんねん…
アタシは、今まで生きてきた38年の人生を改めて振り返ってみることにした…
アタシは、オカンとオトンが共稼ぎだったけん家に家族みんながそろったことなんぞあらへんかった…
せやけん、ごはんはいつもコンビニの弁当かサンドイッチばかりやった…
たまに温かいものがあっても、アルミニウムの容器のキンレイの鍋焼きうどんしかあらへんかった…
鍋焼きうどんが出来たあと、オカンは『お母さん忙しいから…』と突き放す声でアタシに言うて、アタフタとした表情で家から出て行く…
オカンとオトンは、布施(東大阪市)の親戚の子には愛情たっぷりとかけて、小学校の入学祝などに大量におカネをつぎ込んでばかりいた…
アタシが小学校の時につこてはった赤いランドセルは、近所の家のコがつこてはった完全にボロいランドセルやった…
そのことが気にいらんかったけん、アタシは忘れ物ばかりを繰り返してはったし、授業を勝手に抜け出して学校の外へ遊びに行ったり、勝手に欠席や早退も繰り返してはった…
せやけん、小学校時代はつまらなんだ…
アタシが五つのお正月のことであった…
布施の親戚の家で、親戚のコたちとカルタ取りをしていた時やった…
自分の取りたい札を取られたことに腹を立てて、札を取ったコの顔にカルタを投げつけて、半殺しになるまでどついた上に、家中を暴れ回ってめちゃめちゃにした事件を起こしたった…
この時に、オカンとオトンが仕事先から駆けつけてきて、ひどい泣きっ面になっているをアタシを見てビックリした…
オカンは『まりな、どうしたのよ!?もしかしたら…』と言うてアタシを抱きしめた…
オカンに抱きしめられていた五歳のアタシはワーワー泣くしか他にはなかった…
この時、オカンとオトンはオタオタした表情でこないに言うてはった…
「あんたどないしょー…まりなは善悪の判断もつかんなってもうた…どないしたらええねん?」
「そんなんしらんわ!!オドレこそまりなにこななひどいことをしておいて、よぉクソたわけたことが言えたのぉ!!」
「何言うてまんねん!!そう言うあんたかて、都合が悪くなりそうになったらフライトフライトフライト…あんたこそなんなんねん!!まりなの泣き声はあんたには届かへんのよ!!えらそうなことばかり言わんといてくれるかしら!!」
五歳のアタシは、端でワーワーと泣いていたけど…
オカンとオトンは…
アタシのいる前でののしりあってばかりおったねん…
何なのよ…
オカンとオトンは…
アタシのことなんか、かわいくないと思ってはるのよ…
アタシが五つの時に受けた心の痛手は…
今でも…
心の奥底に…
根深く残ってはるのよ…
アタシは…
オカンとオトンを…
一生呪ってやる!!