【放浪恋愛】まりなの日記

【また愛が音を立てて壊れて行く…】

９月18日・晴れ

アタシは『ペニーレイン』のキンリンにあるホストクラブの男とトラブった一件で、またくらがえとなりました。

しかし、アタシを受け入れて下さる店なかったけん、もう今治におれんなってもうた…

市役所前にあるローソンのバイトだけは続けて行くことはでけても、それもムリ…

この今治には、アタシの居場所はどこにもありませんでした。

あいつも、心のすさみが加速して行こうとしていました。

あいつは、工場に辞表を叩きつけて会社を出ようとした時、工場長さんに制止された…

工場長さんは、あいつに工場に残ってほしいと説得をしたけど、あいつの耳には声は届いてへんかった…

辞表は工場長さんの引き留めで撤回されたけん、あいつは怒ってサバイバルナイフで工場長さんを激しく切りつけて殺した…

その後、工場の構内で通り魔事件を起こして、多数の死傷者を出したあと、工場から逃走した…

その後、工場で大惨事が発生したニュースを聞いた戒田さんは、アタシがバイトをしているローソンへやって来た…

戒田さんは、あいつを助けてほしいとアタシに説得をしたけど、アタシはかたくなに拒否した…

「アタシはね!!もうあいつのことは助けることはでけんけん!!帰ってくれるかしら!!」

戒田さんは、どうしてあいつを助けてあげることができないのかと問うと、アタシは右手の中指につけているダイヤの指輪を見せて『好きな人ができた。』と答えました。

戒田さんは何度もアタシを説得したけど、アタシが『イヤや!!』と言うたので、戒田さんは怒って『もういい!!』と言うて、立ち去ってしまいました。

こうしてアタシは、今治に居場所がなくなりました。

明日からは、また放浪生活が始まるのでありました。

(その後、健伊知は共栄町で乱闘事件を起こしてしまいまして、相手に刃物で刺されて亡くなりました。まりなは再び旅に出ました。)