【放浪恋愛】まりなの日記

【みーんなウソだったなんて…】

１月16日・晴れ

この日はバイト休みを利用して、徳山へ行った…

アタシは、不安な気持ちを抱えたまま下関行きの各駅停車の電車に乗って、徳山へ向かっていた…

カレは、今もなお他の女と一緒に逃げ続けているようだ…

アタシの心は、深く傷ついていました。

アタシは、意を決してカレが在籍をしていたホストクラブへ行った…

その時に、アタシはホストクラブのママから『たくみの実家は光市の方だったかしら…』と言う情報を聞いた…

アタシは、ママから手書きの地図を受け取った後、急ぎ足で光市へ向かった…

アタシは再び、山陽本線の電車に乗って光市へ向かいました。

JR光駅で電車を降りたアタシは、駅から地図を頼りにカレの実家がある場所へと向かっていた…

アタシは、手書きの地図を頼りに歩いていた…

そして、アタシはカレの実家がある場所にたどりついた…

たどり着いたところは、公営住宅(団地)だったけん、アタシは想わずゼックしてもうた…

ええ!?

カレの実家は、公営住宅だったの!?

アタシはこの時、カレからだまされていたことに気がついた…

アタシは、カレの実家である部屋の玄関にやって来た…

この時、玄関のドアには貼り紙がはってあった…

貼り紙に書かれていた文章は、立ち退き要請の文章が書かれていた…

どうやらカレの実家の住人は、表に出づらくなっていると思っていた…

帰り際に、アタシはキンリンの住民に話を聞いてみた…

この時に、アタシはカレの真実を知ってしまったので、目の前が真っ暗になってしもた…

「○△さんの家のこと？」
「ええ、玄関のドアに貼り紙が貼っていたので…気になりまして…○△さんの家のことで、事情が知りたいのです。」

アタシの問いに対して、エプロン姿の奥さまはこう答えた…

「○△さんカタね、家賃を６ヶ月分滞納していてね、市役所から立ち退きを要請されているのよ…そのリミットが明後日なのよ…○△さんのご主人が抵抗を続けているようだから、話し合いができないのよ…このままだと、しあさってには強制代執行となるわねぇ…」
「強制代執行…」
「６ヶ月前に、○△さんのご主人は工場をくびになったのよ…契約社員の雇用を打ち切られてね…再就職先が見つからないし…頼みの子供たちも住宅ローンを組んでいて援助ができないとかなどの事情があってね…このままでは…」
「アタシ…○△さんの家のたくみさんのことを知りたくて、ここへ来たのです。」
「たくみ？」
「ええ。」
「ああ、Ａ彦(カレの本名)のことね。」

このあと、奥さまはアタシにカレのことについてこう言うてはった…

「Ａ彦ね、実は同じ店のホストの婚約者の女性を妊娠させてしまってね…数日前にこっちへ帰ってきたそうよ。」
「ニンシン!?」
「Ａ彦ね、お父さまに問題の女性と結婚したいから認めてくれと言いに来たのだけど…お母さまが強く反対したのよ…Ａ彦はこう言っていたわよ…『認めてくれないのなら、リサとふたりでどこか遠いところで結ばれるから。』とわめいて出ていったそうよ…そのまた上に、ショウスケと言う男がこの最近うちの団地の近辺に現れて、毎晩のように怒鳴り散らして、住民にイカクを続けているようで困っているのよ…」

ええ…

もう、そんなところまでエスカレートしてはったって…

カレのえげつない部分を知ってしまったアタシは、胸がつぶれる想いでいっぱいになっていた…

そして夕方５時過ぎ、アタシは帰りの電車の中で泣いていた…

アタシは、団地の奥さまからカレの本性を聞いたけん、より深く傷ついていた…

こんなことになってしまうのだったら、カレと会うのじゃなかったわ…

アタシは、宮島口駅に着くまでひたすら泣いていたけど、アタシの悲しい心がいやされることはなかった…