【放浪恋愛】まりなの日記

【深みにはまって行くアタシ…】

11月９日・くもり

アタシは、空いている時間を利用して名古屋にいるあいつの元へ会いに行ってますが、するだけの関係なので、真剣な恋ではありませんでした。

それもそのはず…

ところかまわずに男をつまみぐいすることを繰り返して、トラブってしまったあと、レイプの被害を受けてしまう…

そななことばかりを繰り返すドアホなアタシには、結婚を前提とした真剣なお付き合いなんかでけるわけあらへんねん…

ふたりが会う場所は、名古屋栄の繁華街にあるラブホであった…

島津ゆたかさんが歌っていた歌で、なかにし礼先生の作詞で、浜圭介先生の作曲の歌『ホテル』の歌の世界のような関係だったと想うけど、アタシとあいつは会えば肉体関係を繰り返してばかりいたので、ふたりは底なし沼に引きずられて抜け出せなくなっていました。

この日のことであった…

あいつは、アタシにまとまったカネがいると切り出しました。

「まとまったカネがいるって？」
「ああ。」
「いくらいるのよ？」
「いくらって…1000万…いや、500万でもいいからユウヅウしてほしいのだよ…」
「そなな大金を、何に使おうとしてはるのよ？」
「実はな…近く上場予定のベンチャー企業の株式に投資をするのだよ…会社がもうかれば、５倍いや百倍の配当が得られるのだよ…なあ…頼むよ…この通り…」

アタシはこの時、すごく迷い続けていた…

配当が百万倍になる…もうけたらその分から返す…

あいつがそのように言うたけん、アタシはあいつの頼みを聞いてしもた…

アタシはあいつに『どうにか工面するから…』と空返事をしておいた…

この時、アタシはあいつにだまされていると言うことなど知るよしもなかった…