【放浪恋愛】まりなの日記

【進路面談②】

11月12日・曇り

アタシはこの日の放課後に、担任の先生に呼び出されました。

先生はアタシに『北条にある付属の４年生大学へ入学する手続きが完了したから来年度の進路は決まったよ。あとはこの書面に署名すれば大学へ行けれるよ。』と言いまして、奨学金の申し込み書を突き出しました。

アタシの意思を聞かずに、担任の先生が勝手に北条の付属の４年生大学への入学の手続きを進めていたので、アタシは思い切りキレてしまいました。

「断るわ!!」
「何だと!?」
「どうしてアタシの意思を聞かずに勝手に話を進めたりするのよ!?アタシはね!!ものすごく怒っているのよ!!」
「何を言うのだね!!まりなさんの卒業後の進路が見つからなかったら困ると思って先生は付属の４年生大学に行けるようにアレコレとセッティングしてあげたのに、そんな言い方はないだろ!!」
「何なのよ!!その言い方はまるでアタシを悪者みたいに言っているじゃないのよ!!」
「何を言うのだね!!まりなさん!!君は今、自分の置かれている状況が理解できていないようだな!!君はあの時、ファイナンシャルプランナー３級の試験を放棄したから資格がないのを分かっていて言っているのか!?それじゃあ聞くが、君は他に行きたい大学や専門学校はあるのか!?なりたい職種はあるのか!?ないのだったら片意地張らずに、北条にある付属の４年生大学に行きなさい!!こんな状況の中で行ける大学があると言うことにどうして感謝ができないのだ!!明日までに奨学金の申し込み書に名前を書いて先生のところに持ってきなさい!!」

先生は、アタシにこう言った後にブツブツと言いながら立ち去りました。

アタシはこの時、担任の先生の言葉にますますキレていたので、とっておきのカードを使うことを決めた…

トランプで言えば、クローバーのエース…ううん、ジョーカーを使うかも…