【放浪恋愛】まりなの日記

【帰ろうかな…布施に…】

７月４日・くもり

留置場にぶち込まれてから数日たつと、さすがのアタシも限度を感じていました。

生活安全課の職員さんは、三本松の笠置さんの家に迎えに来るように説得をしていたが、笠置さんの家族が一方的にシャダンしたので、職員さんが困っていました。

この時アタシは、誰も迎えに来てくださるひとはいなくなったと思っていた…

６月23日に新宮の馬立川沿いの大きな公園に行った時に傷害事件を起こしたことを話して、シャバに出られない方を選ぶことを決意していました。

そんな時でありましたが、看守の男性がアタシの元にやって来て、格子戸を開けて『釈放だ!!』と言いました。

この時にアタシは、布施の親せきの人の知人の弁護士さんと会いました。

弁護士さんは『笠置さんの家や大川郡の勤労青少年ホームの方の示談は私が手続きを取るから…』とアタシに言うてから、鳴門へ行くように言いました。

アタシはこの時、鳴門市撫養(むや)町にある製薬会社の工場への再就職と会社が用意した従業員寮へ移ることが決まっていました。

アタシは警察署をあとにした、すぐに鳴門へ向かいました。