【放浪恋愛】まりなの日記

【あの日2⃣～羽田沖航空機着水事故が発生!!】

２月17日・晴れ

とうとう、両親は参観日には来なかった…

アタシは、しょんぼりとした表情で四時間目の算数の授業を受けていた…

そんな中で、恐ろしい事件が発生した…

恐ろしい事件は、給食のあとの五時間目の体育の授業の時に発生した…

この時、クラスのみんなと校庭にてドッジボールをしていた…

その時に、クラスの男子が空を見上げて大きな声で『飛行機が黒い煙をあげて飛んでいるぞ!!』とさけんでいた…

アタシは、それを聞いて空を見上げていた…

そしたら…

(ゴゴゴゴゴ…ドォーン!!ドカーン!!)

航空機が、不気味な黒煙をあげて飛んでいるのが見えた…

恐ろしい黒煙をあげていた航空機は、そのまま羽田沖に着水したあと、大惨事に至った…

体育の授業を終えた後のことだった…

布施(東大阪市)からアタシのおばがやって来た…

おばはま、アタシに会うなり右腕をつかんで怒った声でアタシに言うた…

「まりなちゃん!!あんたのお父さんが羽田沖で航空機が着水事故を起こして我先ににげて行方不明になってしまったのよ!!すぐに帰る支度をしなさい!!」

アタシは、おばに言われるがままに帰る支度をしたあとそのまま布施にある母の実家に無理やり連れて行かれた…

アタシが布施の実家に着いた時に、事故機のパイロットが父であることを親類たちが伝えていた…

この時、前の夜に父がいじけた声で言っていたセリフを思い出していた…

それと同時に、アタシは両親に対する怒りや不信感をさらに増幅させていた…

(羽田沖で航空機の着水事故が報じられた翌日から、まりなは登校を見合わせるように学校から言われまして、二年生の残りはプリントで済ませることになりました。)