あやかしの集う和菓子屋にようこそ
私は、両親の期待するいい子でいることに疲れていました。そんな私の心を落ち着かせてくれたのが、蒼樹さんの作り出す和菓子だったのです。
「これは桜干菓子。山桜や八重桜、吉野桜の三種類をモチーフにしたお菓子です」
「とても美しいです。桜の儚さを感じます」
蒼樹さんに和菓子のことを教えてもらい、人にお菓子を売ったりしました。そして、共に過ごすうちに蒼樹さんに惹かれていったのです。
私は、職場体験の最後の日に蒼樹さんに告白をしました。
「蒼樹さん、私は……あなたのことが好きなのです」
仕事を終えた後、私は蒼樹さんにそう言いました。生まれて初めての告白に、私は目をそらしてしまいました。振られてしまうのはわかっています。彼は大人で、私はまだ子供ですから……。
しかし、返ってきたのは優しい言葉でした。
「……私も、あなたに惹かれています。ですがあなたはまだ中学生です。あなたが高校生になるまで、お互いにこの想いは秘めておきましょう。そして、気持ちが変わらなければ私と付き合ってください。その時には、私やこのお店の秘密を話します」
「これは桜干菓子。山桜や八重桜、吉野桜の三種類をモチーフにしたお菓子です」
「とても美しいです。桜の儚さを感じます」
蒼樹さんに和菓子のことを教えてもらい、人にお菓子を売ったりしました。そして、共に過ごすうちに蒼樹さんに惹かれていったのです。
私は、職場体験の最後の日に蒼樹さんに告白をしました。
「蒼樹さん、私は……あなたのことが好きなのです」
仕事を終えた後、私は蒼樹さんにそう言いました。生まれて初めての告白に、私は目をそらしてしまいました。振られてしまうのはわかっています。彼は大人で、私はまだ子供ですから……。
しかし、返ってきたのは優しい言葉でした。
「……私も、あなたに惹かれています。ですがあなたはまだ中学生です。あなたが高校生になるまで、お互いにこの想いは秘めておきましょう。そして、気持ちが変わらなければ私と付き合ってください。その時には、私やこのお店の秘密を話します」