あやかしの集う和菓子屋にようこそ
「はい、私はいつまでもあなたを想います」
私が微笑むと、蒼樹さんも微笑んでくれました。
職場体験が終わっても、私は蒼樹さんの和菓子屋に足を運びました。そこでおいしい和菓子を買い、蒼樹さんと楽しく話します。
そして、私はアルバイトのできる高校へ入学し、また蒼樹さんの和菓子屋に行きました。
「蒼樹さん、私の気持ちは……変わっていません」
桜餅を買い、私がそう言うと蒼樹さんは「私の本当の姿を知っても、好きでいてくれますか?」と儚く微笑みます。
「本当の姿?」
その刹那、目を閉じてしまうほどの風がお店の中に吹きました。しばらくして風が止んだ時、目の前にいる蒼樹さんの姿に私は驚きます。
蒼樹さんは、紺色の和菓子屋の服から黒い山伏のような格好になっていました。背中には黒い烏の翼が生えています。
「これが、私の本当の姿です。私の父は烏天狗という妖怪で私もその能力が使えます」
「妖怪と人間の間に生まれた、ということですか?」
「はい」
私が微笑むと、蒼樹さんも微笑んでくれました。
職場体験が終わっても、私は蒼樹さんの和菓子屋に足を運びました。そこでおいしい和菓子を買い、蒼樹さんと楽しく話します。
そして、私はアルバイトのできる高校へ入学し、また蒼樹さんの和菓子屋に行きました。
「蒼樹さん、私の気持ちは……変わっていません」
桜餅を買い、私がそう言うと蒼樹さんは「私の本当の姿を知っても、好きでいてくれますか?」と儚く微笑みます。
「本当の姿?」
その刹那、目を閉じてしまうほどの風がお店の中に吹きました。しばらくして風が止んだ時、目の前にいる蒼樹さんの姿に私は驚きます。
蒼樹さんは、紺色の和菓子屋の服から黒い山伏のような格好になっていました。背中には黒い烏の翼が生えています。
「これが、私の本当の姿です。私の父は烏天狗という妖怪で私もその能力が使えます」
「妖怪と人間の間に生まれた、ということですか?」
「はい」