幼馴染でストーカーな彼と結婚したら。

(昔って、私の小さい時?)

 私はとっさに身構える。
「もしかしてそうかと思ってたけど、やっぱ健一郎ってロリコン……」
「好きだなと思ったのは、あなたが高校に入るころでしょうか。誤解のないように申し上げておきますが、明確な恋愛感情をもって、あなたにいろいろとしたいと思いだしたのは、あなたが二十を超えてからですよ?」

 色々と引っかかっているが、一番気になるのは、
「……いろいろってなに」
 そう言ってから、しまった、と思った。

 健一郎が目の前でふっと笑うと、急に男の人の顔になった気がして、私の胸はドキドキと強く速く鳴る。

 そのままキスをされ、歯列を舐めとるようになぞられる。
「こういうこととか」

(どうしよう……)

 健一郎の手が、私の足をなでる。その手の熱さにハッとして、それからその熱が足に伝わったように触られたところから熱を帯びてきた。
 その初めての感覚に固まっていると、そのまま健一郎の唇は首元に落ちてくる。
「こういうこととかね」

(どうしよう。どうしよう……!)
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