幼馴染でストーカーな彼と結婚したら。
そんなことを考えていると、健一郎は私を突然ソファに押し倒す。
そして、おでこに、頬に、唇に、首筋にキスを落としていった。
「うわっ! 待って! 待ってって!」
「もう聞かないでいい、って言ったのは三波さんですよ。ありがとうございます。おかげで動きやすくなりました」
(動きやすく、ってどういうことよーーー!)
そのまま私の手に健一郎が自分の指を這わすと、私の手はガチリと掴まれ、全く動かない状態になっていた。そして健一郎は、目の前でニコリと笑う。
その笑顔が、今まで見たことのないような、嫌な予感しかしない笑顔に見えたのだった。
「健一郎、手……」
「安心してください。痛いことはしませんから。でも、もう少しレベルあげましょうね」
「何言って……‼︎」
私が慌てて声を上げようとすると、その唇はすぐに健一郎の唇にふさがれた。