幼馴染でストーカーな彼と結婚したら。

 どうしても出勤すると言い張り、玄関で靴を履く私に、
「本当に出勤する気ですか?」
と健一郎が心配そうに言う。

「行く。放っておいて」
 言い放った私に、健一郎は、
「では、今日は一緒に行きましょう。心配ですし、そうさせてください」
と言うと、自分ももう用意していたらしく靴を履く。

「……勝手にすれば」
「ありがとうございます」

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