幼馴染でストーカーな彼と結婚したら。
席表を見て、藤森先生の席を確認する。
藤森先生の机の上は……お世辞にもきれいとは言えない。資料がタワーのようになっているけど、藤森先生はこれらをすべて認識できているのであろうか……? そうであれば尊敬するけど。
私は悩んだ後、そんな藤森先生の席の上に、資料を置いてさっと立ち去ろうとする。
森下先生のこともあるし、なんとなく藤森先生に会いたくないからだ。
そう思って踵を返した時、
「三波ちゃん?」と医局に藤森先生が顔を出した。
私のほのかな希望が打ち破られて、私は思わずたじろぐ。
「ええっと、委員会の資料置いておきました」
「ありがとう。ごめんね、わざわざ」
「いいえ」
そう言って私はくるりと方向転換する。室内に二人キリだ。
その時、突然、藤森先生が私の腕をつかんだ。