幼馴染でストーカーな彼と結婚したら。

 私が泣きそうになっていると、健一郎はすごくうれしそうに微笑んだ。
 そして、私の手をギュウと握る。

「僕がこうしたいからするんです。安心してください。僕はかなり丈夫ですし、予防接種も全て打ってますから」

 健一郎は横で微笑む。
 私は、その手の気持ちよさに、安心してまた眠気に襲われる。

「健一郎……頼ってばかりでごめんね」

 眠りに入る時、意識がない中、私はそんなことを言ったらしい。
 健一郎はそんな私の手を握り、
「三波さん。僕はあなたに認められたいし、もっと頼ってほしいんです……」
と呟いていた。
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